先生のためのアイディア帳

効果的な指導法やエトセトラについて

Entries from 2019-01-01 to 1 year

『未来の先生展2019』に参加してきました:「道徳読み」との出会いなど

こんにちは。 先々週の土日は『未来の先生展2019』に参加してきました。今の学校では土曜日が研究日なのですが(私立で授業が週6日ある)、研究日を研究のために使えるというのは本当にうれしいです。 前任校に勤めていた時は、「採点」「テスト作成」「授業…

【体験レポート】31年度東京都公立学校教員採用候補者選考(第二次選考・実技(英語))

Photo by Jaison Lin on Unsplash 各地での台風の影響が報道されている朝です。おはようございます。皆様どうぞご無事でお過ごしください。 今朝は午前2時台に風の音で目が覚め、その後も風雨の様子が気になったり、通勤時間を早めようなどと思ったりしてい…

【体験レポート】31年度東京都公立学校教員採用候補者選考(第二次選考・面接)

Photo by Fumiaki Hayashi on Unsplash こんにちは。 タイトルの通り、昨日集団面接および個人面接を受けてきました。 先日のエントリー同様、今回も忘れないうちに、どのような準備をしたかをまとめておきます。 まず、8月13日(火)に合格発表があり、翌日…

高額な研修会への愚痴と読んでよかった本のこと(マット・カーター『なぜあの人は、中学英語でもネイティブと仕事ができるのか?』)

Photo by Kate Kalvach on Unsplash こんにちは。 前回のエントリーで書いたような生活を送っているところで、夏期講習も終わったため、今日から一点の曇りもない正真正銘の夏休みを過ごしております。宿題もない、仕事もない、何もない夏休みなんて人生で初…

英語科の授業準備の流れの一例

Photo by Sai Kiran Anagani on Unsplash こんにちは。 夏期講習真っ只中の先生方も多くいらっしゃることと思います。先生方、生徒たちともに、水分補給を忘れないようお過ごしください。 かくいう私も、1学期終業式の直前からある学校に雇っていただくこと…

【体験レポート】31年度東京都公立学校教員採用候補者選考(第一次選考)

Photo by Ben Mullins on Unsplash こんにちは。 タイトルの通り、おととい第一次選考を受験してきました。英検のような試験と違って、受験後にツイッターを見てもあまり受験者がいろいろ言っているのを見かけませんが、どうも易化したのだろうという感じが…

「学齢の子どもが学問をする気になるか問題」について

こんにちは。 運転の練習がてらあちこち出かける&就職活動を進める&英検の勉強が気にかかる傍ら、教採の勉強も少しずつ(本当に少しずつ)進めている今日この頃です。 教採の勉強に関しては、まったく頭に入ってこない事項がかなりある一方、心を占拠して…

VRと「失敗できる」練習:『駐車の達人4』への感謝とともに

こんにちは。 朝乃山関、おめでとうございます! さて、私がバックでの駐車ができなくて困っていることは前回のエントリーで書いたとおりなのですが、ここ数日で何をどうすればどうなるのかがけっこうわかってきて、とりあえず白線の中に車を収められるよう…

セントラル・デザイン(Central design)とは何か

こんにちは。 月日の経つのは早いもので、5月ももう後半ですね。前回の更新から今日までの2か月の間に、UBCでの修士課程を修了し、1年8か月間住んだカナダを離れ、日本へ帰ってきました。2020の3月までは非常勤講師としてどこかの学校に置いてもらえたらと思…

フォワード・デザイン(Forward design)とは何か

こんにちは。イチロー引退のニュースに驚いています。 さて、今回はタイトルのとおり、「フォワード・デザイン」について、以下のような順で書いてみたいと思います。 フォワード・デザインとは何か フォワード・デザインの利点 フォワード・デザインの弱点 …

Kaplan’s doodles:文化別の物事の論じ方

こんにちは。 いきなりですが、やー、「人に理解して読んでもらえるように物を書く」って全然簡単じゃないですね。ここ2か月ほど身に染みてそう感じています。そんなわけで、今回のテーマは「物事の論じ方」です。 「人に理解して読んでもらえるように物を書…

生徒にすべてを任せるのがアクティブ・ラーニングではない件について

こんにちは。 今日は「アクティブ・ラーニング」「生徒主体の学び」「探究型学習」等々と呼ばれるものを実現するために必要なのは「生徒にすべてを任せること」ではない、ということを書きたいと思います。 やすてる先生のこちらのツイートを拝見して、 生徒…

コンピテンシーを育成する指導:「生徒の学びを促進する評価」のすばらしい例(2)

こんにちは。 昨日Education WeekのTesting For Real-World Performance(Real-World Performanceが意味するものが大きすぎるのですが、頑張って訳すと「実社会で活きるパフォーマンスを伸ばすための評価」といった感じでしょうか)というタイトルのウェビナ…

「本校規定による」、やめませんか?:教員の募集情報に物申す

こんにちは。 今日のエントリーはただの愚痴です。 私事ですが、就職活動を少しずつ始めています。とは言っても、ターゲットを私立中高にしていると、「手書きの履歴書」とか「A41枚分の志望動機書」とか「教員免許状のコピー」とか「郵送」とか「学校で…

「日本は『学校英語』にどこまで期待していいのか問題」について

こんにちは。 昨今の教員の労働環境/長時間労働に関する議論を見ながら「ここまでが学校の先生がやる仕事」と線を引くことができたら、そして、その線を守るための(学校・家庭・地域を巻き込んだ)仕組みができたら…と思っている最中に「日本の学校での英…

「教えること」はアート?サイエンス?

Photo by Louis Reed on Unsplash こんにちは。 今日は、前回のエントリーの内容に続く形で、「教えること」に対して各先生が無意識に抱いている(であろう)スタンスについて書きます。 簡単に言うと、「教育は芸術だ!」と思っているか「教育は科学です」…

教育の「流行り」を考える:20世紀アメリカの教育思想史もほんの少し

Photo by History in HD on Unsplash こんにちは。 今日は教育の「流行り」についてです。 教育現場の真っただ中で日々格闘していると、自分がしている教育活動が自分独自のもの、もしくは自分が所属している教科会や学校独自のもののように感じられることが…

教員にとって「裁量権が大きい」が意味することとは?:長時間労働の原因をマネジメントの視点から考える

Photo by rawpixel on Unsplash こんにちは。 このブログで教員の働き方について書く予定はなかったのですが、気持ちが向いたので今回はその辺りのことを書いてみます。 今回の主な参考文献はこちらです。 Wermke, W., & Höstfält, G. (2014). Contextualizi…

「学び方」を身に着けている生徒が伸びる

Photo by Mathew Schwartz on Unsplash こんにちは。 今日はこの辺りやこの辺りとつなげて、「『学び方』を身に着けている生徒が伸びる」ということを書きます。(前回「次回はフィードバックについて書くかもしれません」と言って終わりましたが、それにつ…

できる生徒=自己評価ができる生徒

こんにちは。前回(↓)の終わりに一言添えたとおり、今回は「生徒による自己評価」について書いてみます。 主な参考文献はこちら。Nilson (2013) のCreating Self-regulated Learners: Strategies to Strengthen Students Self-awareness and Learning Skill…

目標達成につながる「生徒の活動」を授業の中心に

こんにちは。 2019年初の本エントリーも相変わらず評価についてです。が、今回は、評価が行われるために不可欠な前段階である「生徒の活動」に注目してみます。 「生徒の活動」なくして評価はありえません。「生徒の活動」は教員にとって生徒の学びを評価す…