こんにちは。
朝乃山関、おめでとうございます!
さて、私がバックでの駐車ができなくて困っていることは前回のエントリーで書いたとおりなのですが、ここ数日で何をどうすればどうなるのかがけっこうわかってきて、とりあえず白線の中に車を収められるようになってきました。
ではこの数日間に何があったのかというと、『駐車の達人4』との出会いがありました。(そのきっかけになった動画も以下に貼り付けておきます。興味のある方は2:14からご覧ください。)
それ以前にも、ウェブサイトや動画を検索して、バックでの駐車のコツをあれこれ学んだ上で近所の駐車場で練習したりしていたのですが(真面目)、この「知識+限られた練習」だけではあまり効果がなくて、結局、『駐車の達人4』を使うことによってプラスアルファの練習をする機会を得られて、やっとリアルな場面でもうまく駐車できるようになってきたというわけです。
ここで強調しなければならないのは、この『駐車の達人4』を使って得られる機会というのがバーチャルであるということです。バーチャルだとどんな利点があるか。ズバリ、「失敗できる」、これです。
車の運転というのは私たちの生活の中で「失敗できない」ものの代表格だと思います。走行中はもちろんのこと、自分以外人が全然いない駐車場での駐車時であっても、どこかに当てたりする確率は多かれ少なかれあって、修理にかかる時間や費用のことを考えると「失敗できない」と思うのがふつうだと思います。
ただ、リアルでの駐車の練習とバーチャルでの駐車の練習との両方をとおして感じたのは、「失敗できない」練習の効果には限界がある、ということでした。私の場合は、ゲームの中で壁や他の車に100回くらいぶつかっているうちに、ウェブサイトや動画で説明されていたことの意味が10倍くらいよくわかってきました。そして、次に実際に駐車するときには、「この場合はこうでしょ」と、確信をもって、しかもわりと即座に、車の動かし方を判断できるようになっていました。
これで思い出したのは、UBCでのEducational Technologyの授業で「VRを授業に取り入れる利点」をブレインストーミングしていた時のことです。そこで挙がった答えの中に「コストが比較的低い」「リスクが低い、もしくはゼロ」というのがあったのですが、今回の『駐車の達人4』を使った私の学びの経験はまさにこれのいい例だと思いました。他にも、医師が手術の練習のためにVRを利用するとか、建築士がVRを利用して建物の強度を確認するとか、例は山のようにありそうです。
ともすると机上の受験勉強に追われがちな学校現場では、「実際に自分でやってみる」ことの重要さが強調されることが多くあります。でも、「実際に自分でやってみ」さえすれば何でもいいというわけでもない、と『駐車の達人4』を使ってみて実感した次第です。
「いくらでも」「失敗できる」練習をする機会を与えてくれるという点で、VRというのは優れた教育ツールになり得ます。小中高の教科学習などでも、探してみると「使えるわー」というのがけっこう出てきそうな気がしています。というか、出てきすぎて選択が難しいくらいかもしれません。
何か面白いものをご存知の方がいらしたら、ぜひ教えて下さい!
それでは、今日はこの辺りで。
Happy teaching, my friends!!