先生のためのアイディア帳

効果的な指導法やエトセトラについて

公立学校で中堅教員として働くこと

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Photo by Luca Upper on Unsplash

皆さま、明けましておめでとうございます。

今年の目標は「闘わない」です。誕生日に決めたので、2022年の目標と39歳の目標を兼ねています。

 

新しい職場に移って2年目となるのですが、ふり返ってみると、今年度はここまで「戦闘モード」で働いていたと思います。格好のつく理由としては、新しい職場では「粛々とやっているだけでは使い倒されるだけ」と感じる場面が多いので、それを避けようとしていたら結果としてこうなった、というところ。ただ、格好悪く言い換えると、これは「自己主張しないと誰も私を気にも留めてくれないんだぜー!うあーーー!」という気持ちの表れ以外の何物でもない。思春期か!

 

私は今の学校が3校目になりますが、1校目と2校目は長い歴史を持つ中高一貫校でした。片や、現任校は公立中学校です。一方は人の動きが少ない私立校、もう一方は人がどんどん動いていく公立校。一方は教職員が社員である学校、もう一方は教職員が公務員である学校。教職員と学校との関わり合い方、教職員同士の関わり合い方、ともに違っています。

 

それに加えて、私も年を取った。

1校目と2校目には20年選手25年選手がゴロゴロいました。なので、20代の頃はもちろん、30代になっても、毎日「教員として見守られ、指導されている」ことを感じて働いていました。何かを頑張れば、「先生、あれよかったよ」とすぐに声をかけてくれる人たちがいる。それが、私にとっての学校であり、職員室でした。

打って変わって、現任校は公立中学校。管理職を除いた専任教諭の平均年齢はおそらく33歳とかそれくらい。学年、教科、校務、部活動、と、どの括りになってもほぼ自分が年上に分類されます。職員室での私の存在は「新しく来た、何年か後には異動する中年教員」で、それ以上でも以下でもありません。この自明の事実をしっかり認識できるまで、なぜか1年以上かかってしまいました。

 

学校を移った。年を取った。それによって自分の教員としての在り方をマイナーチェンジすべき時が来ていたのに、それをわからず、誤って戦闘モードにシフトしてやってきてしまったのが今年度のここまでだったと思います。やー、苦しかった。

 

旅にも年齢がある。その年齢にふさわしい旅があり、その年齢でしかできない旅がある。このことに気づかないと、どことなく手触りの遠い旅しかできない。旅ってつまんないのかも、とか、旅するのに飽きちゃった、と思うとき、それは旅の仕方と年齢が噛み合っていないのだ。

角田光代『いつも旅の中』より)

 

39歳にふさわしい働き方。39歳公立中学校教諭にふさしい働き方。

ここから1年はまず、自分のために闘うことから一歩引き、同僚たちがどんな頑張りを積み重ねて働いているかにもっと気づけるようになりたいです。そして、気づいたら即座に褒める。うっかり戦闘モードに入りそうになるときには、偉大な先輩教員たちの働きぶりや佇まいを思い出して。

 

Happy teaching, my friends!!

 

追記:「闘わない」はプライベートでも今年の目標です。目指せ、chillなおばさん。

 

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