先生のためのアイディア帳

効果的な指導法やエトセトラについて

その評価の仕方で本当に生徒の力を伸ばせるのか

f:id:ednotes:20181203055459j:plain

Photo by Dlanor S on Unsplash

こんにちは。いきなり本題に入ります。教育についてです。

 

私自身は学校の英語科で勤めた経験が一番長いのですが、授業形態や教科にかかわらず応用可能なアイディアにもふれられると思うので、教育についてです、と言っておきます。

 

では、教育についての何なのか。「評価」に関する疑問についてです。一言で言うと、「その評価の仕方で本当に生徒の力を伸ばせるのか」、これです。これは私が教員である私自身に問い続けている疑問で、というか正直に言うと、何かのきっかけで(ちょっと今思い出せないのですが、何かきっかけがあったはず)この疑問について考え始めたら、考えれば考えるほど「これすげえ大事じゃんか…」と思うことの連続で、それで、これはぜひ他の先生方とも共有したいと思って、ブログを開設するまでに至ったわけです。狂気の沙汰ですね。

 

さて、これだけだとなんのことやらさっぱりかもしれません。次回のエントリーから、なぜ評価が「すげえ大事」なのか少しずつ書いていきます。

 

ですが、ブログタイトルを『先生のためのたぶん今から使えるアイディア』とした以上は今から使えるアイディアを出さずには終われないので(律儀)、イントロ程度のぼんやりしたものにはなりますが、まず1つ目をここで。

 

summative assessment

formative assessment

 

アイディアというよりは用語ですね。でも、新しい用語を知ると新しい概念が形成されて結果的に新しいアイディアが生まれる可能性が高まるということで許してください。

 

summative assessmentは「まとめの評価」とか「最終的な評価」のことで、学期末にもらう成績表が例として挙げられます。これに対比させて定義すると、formative assessmentは「途中の評価」と言えます。もちろんformativeをいくら和訳しても「途中の」という意味は出てきませんが、特にsummative assessmentと対比させながら定義する場合には、「途中の評価」と言うと納まりがいいような気がします。例としては、右手でボールを投げるときに右足を出す生徒に、左足を出すようにアドバイスした(らよりよく投げられるようになった)、というタイプの評価です。

 

違い、わかりますかね? というか、2つが違いすぎて、後者の例はもう「評価」じゃないんじゃないかと思われましたか? 後者のどこに評価があったかと言うと、言外の「お、君、右足出してるね!」と気づいて「しかしそれはベストじゃないよ!」と判断しているところです。アドバイスしている部分は「評価」ではなくて「フィードバック」ですね。フィードバックについても考えていることが腐るほどあるので、折に触れてお話しします。

 

summative assessmentとformative assessment、どうでしょう? すでにご存知だった先生方も多いかと思いますが、評価にも2種類あると思うと、特にformative assessmentという評価があることを意識すると、今日この後生徒たちに接する接し方がちょっと変わる気がしませんか?(こじつけ)

 

この流れだと、次回のエントリーはformative assessmentについてさらに書くのがよさそうですね。それではまたその時まで。

 

Happy teaching, my friends!(なれなれしい)

Creative Commons License