先生のためのアイディア帳

効果的な指導法やエトセトラについて

教育

「本校規定による」、やめませんか?:教員の募集情報に物申す

こんにちは。 今日のエントリーはただの愚痴です。 私事ですが、就職活動を少しずつ始めています。とは言っても、ターゲットを私立中高にしていると、「手書きの履歴書」とか「A41枚分の志望動機書」とか「教員免許状のコピー」とか「郵送」とか「学校で…

「日本は『学校英語』にどこまで期待していいのか問題」について

こんにちは。 昨今の教員の労働環境/長時間労働に関する議論を見ながら「ここまでが学校の先生がやる仕事」と線を引くことができたら、そして、その線を守るための(学校・家庭・地域を巻き込んだ)仕組みができたら…と思っている最中に「日本の学校での英…

「教えること」はアート?サイエンス?

Photo by Louis Reed on Unsplash こんにちは。 今日は、前回のエントリーの内容に続く形で、「教えること」に対して各先生が無意識に抱いている(であろう)スタンスについて書きます。 簡単に言うと、「教育は芸術だ!」と思っているか「教育は科学です」…

教育の「流行り」を考える:20世紀アメリカの教育思想史もほんの少し

Photo by History in HD on Unsplash こんにちは。 今日は教育の「流行り」についてです。 教育現場の真っただ中で日々格闘していると、自分がしている教育活動が自分独自のもの、もしくは自分が所属している教科会や学校独自のもののように感じられることが…

教員にとって「裁量権が大きい」が意味することとは?:長時間労働の原因をマネジメントの視点から考える

Photo by rawpixel on Unsplash こんにちは。 このブログで教員の働き方について書く予定はなかったのですが、気持ちが向いたので今回はその辺りのことを書いてみます。 今回の主な参考文献はこちらです。 Wermke, W., & Höstfält, G. (2014). Contextualizi…

「学び方」を身に着けている生徒が伸びる

Photo by Mathew Schwartz on Unsplash こんにちは。 今日はこの辺りやこの辺りとつなげて、「『学び方』を身に着けている生徒が伸びる」ということを書きます。(前回「次回はフィードバックについて書くかもしれません」と言って終わりましたが、それにつ…

できる生徒=自己評価ができる生徒

こんにちは。前回(↓)の終わりに一言添えたとおり、今回は「生徒による自己評価」について書いてみます。 主な参考文献はこちら。Nilson (2013) のCreating Self-regulated Learners: Strategies to Strengthen Students Self-awareness and Learning Skill…

目標達成につながる「生徒の活動」を授業の中心に

こんにちは。 2019年初の本エントリーも相変わらず評価についてです。が、今回は、評価が行われるために不可欠な前段階である「生徒の活動」に注目してみます。 「生徒の活動」なくして評価はありえません。「生徒の活動」は教員にとって生徒の学びを評価す…

ルーブリック作成から始めるバックワード・デザイン

Photo by Nick Fewings on Unsplash こんにちは。 今回はバックワード・デザインについてです。前回のルーブリックに関するエントリーとの関連性は最後に少しだけ。 バックワード・デザイン。backward(後ろ向き)という言葉の通り、ゴールから逆算しながら…

ルーブリックとは何か(その定義と具体例)

こんにちは。 今日はルーブリックについてです。ルーブリックとは何かということをルーブリックの例を見ながら説明したいと思います。その前に、まずはルーブリックの定義を。 At its most basic, a rubric is a scoring tool that lays out the specific ex…

自ら考える力? 21世紀型スキル?「考える」ってどうやるの?

Photo by Patrick Perkins on Unsplash こんにちは。 タイトルの通り、今回は「考える」ことについて書いてみます。 振り返ると、「考えなさい」と言われる状況も言う状況もこれまでに何度もあったのですが、これ、かなり高い割合でバズワードにしかなってい…

2つの指導法をバランスよく使う:explicit instructionとimplicit instruction

Photo by Lonely Planet on Unsplash こんにちは。 ここまで「評価」についてずっとお話してきましたが、今日は視点を変えて、もう少し俯瞰的に指導法について書きたいと思います。 指導法というのは、星の数ほどとは言いませんが、細かく見ていくとたくさん…

オースティンの蝶々:「生徒の学びを促進する評価」のすばらしい例

Photo by Alan Emery on Unsplash こんにちは。 今日は理想的な評価基準と、そこからつながる理想的な評価活動についてです。ここまで「formative assessment大事」「具体的な評価基準大事」ということを4回のエントリーに渡ってしつこくお話してきました。…

なぜ先生はぐだぐだな評価基準を変えられないのか

Photo by rawpixel on Unsplash こんにちは。 前回は「成功していないformative assessment」は「評価基準がぐだぐだである」ということを書きました。「評価基準がぐだぐだ」な状態というのは、「評価基準が生徒の学びの向上に役立っていない」状態であると…

具体的な評価基準を設定して学びの質を上げる

Photo by Jannes Glas on Unsplash こんにちは。 前々回および前回に続けて、評価の話題です。ここまで、評価というのは生徒に「君は2ね」とレッテルを張ることを必ずしも意味せず、生徒のこれから先の学びを形成していく役割も果たせるのだということをお話…

生徒の学びを促進する評価:formative assessment

Photo by Tuân Nguyễn Minh on Unsplash こんにちは。前回のエントリーの続きです。 本題に入る前に。今formative assessmentをGoogle検索してみたところ、summative assessmentと併せてふつうに和訳が出てきますね。 formative assessment = 形成的評価 sum…

その評価の仕方で本当に生徒の力を伸ばせるのか

Photo by Dlanor S on Unsplash こんにちは。いきなり本題に入ります。教育についてです。 私自身は学校の英語科で勤めた経験が一番長いのですが、授業形態や教科にかかわらず応用可能なアイディアにもふれられると思うので、教育についてです、と言っておき…